2016/07/31 15:51

  世間では道ばたやそこここに「ポケットモンスター」なる化け物が出没するらしい。そやつらは、変幻自在、自由奔放、「ポケット」と言う名に反し背丈は我ら人間の半分ほど。色も黄色から褐色から、青色、赤色、桃色吐息。ジュジュを使って妖怪変化の神出鬼没、広島の平和公園から、長崎の平和記念館、富士の樹海や国会議事堂、原子力発電所から海軍操練所、人間の生息するところ、どこにでも出没するとのこと。僕がナイジェリアの森にこもっている間に大変な自体になったものです。

 ここは、百戦錬磨、僕の出番でしょう。伝説として名高いマンブリーノの兜。家宝として大々伝わる「俣」の槍。経帷子、腹巻き、ガードル、左手にはキャッチャーミット。瞳には閃光、口には微笑み、歩く姿は百合の花。鼻からヤシ酒、毛ガニの中に山羊の群れ。耳をスピーカーにして流れるのは、もちろん歴史上最強の戦士、武満徹のピアノ曲。

 こんな出で立ちでいざ出陣。二ノ宮あたりまで出かけたのですが、見かけたのはゴキブリ3匹、タマネギ5玉、コウモリ10羽。
星は見えませんでしたが、星の欠片を数十個。友達ばかりだなぁ・・・・

 そうか、さては雷鳴轟くやんどとなき騎士、ドン・キホーテ様に恐れをなして逃げ出しおったな。正体不明、罵詈雑言のこの怪物めが。と、意気揚々、百面百笑、家に帰ったのですが、よくよく調べるとこのモンスターなるものは「スマットフォン」なる魔法の小箱を持っていないと現れないとのこと。何じゃそりゃ、その「スマットフォン」なる怪物は、武満徹とどちらがすごいのじゃ?

 まぁ、「ポケモンゴー」のことなんてどうでも良いのですが「拡張現実」という概念が面白いなぁ、と思いまして。あれ、でも僕はポケモンなんぞ(そもそも、ポケモンって何ですかね?)に頼らなくても、ずっとずっと何年も前から拡張した現実を生きている。違うのかなぁ、この時期になると人類は3種類にしか見えない、被爆した人、被爆した武満徹、武満徹。こう言うのは、「拡張現実」とは言わないのかな?

 拡張した現実を生きている人を、僕は沢山知っているような気がするんだけれどなぁ・・・・・違うかなぁ・・・・もしかして、世界がちょっと僕たちに追いついたのか?違うなぁ、僕が、あるいは僕たちが、安上がりだっただけなのか?だって課金しなくていい・・・・・・って言うか、現実ってなんだ?

 さて、今年の「夏の花」をつくるのに少し苦戦をしています。宣伝は毎年大してしないのですが、今年は特にしていない。まだね、固まっていないのです。簡単に言うと、さぼっていて出来てないだけですけれど。固まっていないので、宣伝もできなくて申し訳ない。

 でも、大丈夫。今日練習をしていまして「命の木」と言う唄を歌ったときに、自分の唄だけれど泣いて歌っていました。いい唄だなぁ。この気持ちでいくと、現実を拡張出来るなぁ・・・・と。

 いい震え。もう少しだ。
 ヒロシマの日・ナガサキの日を、世界の休日に!!

 8月6日と9日に、ぜひお会いしましょう。