2018/03/04 15:04
二十九歳の右フックはいないいないバーのように夢中で楽しい
鳥取砂丘で生まれた朝は二連休を経てレモン色の夜となり
恐竜だったことに食べたクロコダイルのタンパク質は牛タンの赤ワイン煮込みのような味だったろうし
弾ける笑顔がバリコの底から浮かび上がり喜びの限り喜びながら勃起をして
僕の、大腿筋の一部となる
水槽から見つめるのはサザエの二足歩行
電話とオリンピックと住民税を便器に流してピンク色に染まった毛細血管を見つめる
ああ麗しのインスリン
そっと触れる背中の温もり・・・・割り箸の憂鬱
入会申込書にはぬる燗の烙印が押されている
多分今夜は洗濯をする必要があり爪を切るのが習慣だ
・・・・知ったことかと鼻毛を抜き
・・・・知ったことかとパンツを脱ぐ
・・・・神はいつだって葉っぱ一枚だった
二十九歳で蟹の味のことを学習したので
ため息と共に睫毛が揺れる 美しい朝 丸いお尻は楕円軌道で僕をひとつのF点として
何所までも滑る 風薫り 星揺れる ウォーリアスリー
民主主義がはたして民主主義でダークダックスとどちらがエラいのかが分からないように
ポケットの中にはビスケットが百億枚
料理は届かず氷は凍らずピーターパンは羽ばたかずバイトの時給は上がらない・・・・としても
うまみ成分はナトリウムの協力を得て新聞紙上を賑わし
乱筆乱文たらちねのバナナまだ上げそめし前髪の
右中指第三関節まで君の膣に入りそれは無敵に温かい
完全な光 完璧な体温 究極の塩加減
新しい夢が煮込まれとろとろと生まれる立ち飲み屋
僕はこの唄を朗誦する・・・・満員のお客さんの喧噪の中朗誦した・・・・
燃えるような拍手・・・・三十六段目にしてようやく
あなたのお尻にかろううじてタッチした